SCジョンソン社(SCJ)、より多くの人に医療を提供し、蚊が媒介する病気を予防する取り組みを通じて、ルワンダの家族を支援
ここに、衝撃的な統計があります。2017年、世界87ヵ国で2億1,900万もの人々がマラリアにかかり、そのうち43万5,000人が命を落としました。5歳未満の子供たちが、2分に1人のペースで、マラリアにより死亡しています。ファミリーカンパニーであり、子を持つ親でもある私たちとしては、そのような状況を見過ごすわけにはいきません。
そんな想いから、当社は、マラリアなどの病気を媒介する蚊から家族を守るための取り組みに、日々尽力しています。当社が最初の昆虫研究所を開設したのは、1957年のことでした。そして今、SC Johnson Institute of Insect Science for Family Healthは、世界最大級の規模を誇る民間の都市昆虫学研究所に発展しました。
とはいえ、マラリアなどの病気の撲滅に必要なのは、根本原因への対処だけではありません。必要なときに医療機関で治療を受けられる環境を整えることも大切です。そこで2018年、SCジョンソン社は、ルワンダ保健省および家庭健康協会と新たなパートナーシップを築き、医療普及活動を開始しました。
私たちは共に、ルワンダ全域に50か所の医療拠点を設立し、マラリアをはじめ、さまざまな公衆衛生の課題への対策を支援しています。2018年に10か所の医療施設を設立し、2019年には新たに40か所を設立することを発表しました。これは20万人以上の人々を対象に、医療とマラリアに関する教育へのアクセスを拡大するものです。
公衆衛生の普及およびマラリア予防に関する戦略を共同開発
パートナーシップを通じて、SCジョンソン社は、マラリア、HIV/AIDS、家族計画、清潔な水や栄養の供給といった、ルワンダの公衆衛生問題の解決に向けた国家戦略を共同で策定しています。
このプランの鍵となるのは、新しい医療拠点の設立です。これまで、ルワンダの辺境地に暮らす人々が医療サービスを受けるには、最大3時間も歩かなければなりませんでした。体の具合が悪いならなおさら、それがどれだけ大変なことか、想像に堪えません。
現在、さらに多くの人々が近隣の医療拠点を利用できる状態となっています。医療拠点は、SCジョンソン社の協力のもと、ルワンダの保健省とルワンダ家庭健康協会によって管理されます。
1か所めの医療拠点を設立したことを発表する際、ルワンダ保健省のダイアン・ガシュンバ氏は、こう説明しました。「医療拠点を10か所設立すると、最も助けを必要としているコミュニティに、最も必要とされる医療を届けられるようになります。これによりルワンダ全体で、家族の健康が全般的に改善されるとともに、マラリアなど医療問題への素早い対処が可能になるでしょう」
疾病予防の普及に役立つ慈善事業とパートナーシップ
このパートナーシップでは、特にマラリアへの対策として、蚊が媒介する病気への対応や、害虫駆除製品の安全性と有効性に関する基準を定める国家規格の開発にも取り組んでいます。研究によると、空間的な虫よけ対策を施すことで、蚊に刺される回数が減り、マラリアの罹患率を抑えられる可能性があります。
これまで、空間的および肌に直接塗布する虫よけの利用率の向上と正しい使用法の普及を目指すとともに、蚊が媒介する病気の潜在リスクを低減させるような望ましい行動変化を奨励してきました。これは、SCジョンソン社の継続的な目標であり、その一環として当社では、ヒントを掲載した蚊に関する啓蒙ウェブサイトを14言語で展開しています。
会長兼CEOであるフィスク・ジョンソンは、2019年に医療拠点を新たに40か所設立することを発表した際、次のように説明しています。「当社は、引き続き人々が、蚊が媒介する感染症の予防に役立つ教育情報と製品を入手できるよう取り組んでまいります。このルワンダ保健省および家庭健康協会とのパートナーシップは、現地の家族を支援する他、世界の他の国々におけるマラリアとの闘いを支援するための見識とベストプラクティスを提供しています。」
ご家庭に虫よけ製品を普及させる活動や啓蒙活動をサポートするSCジョンソン社のその他のイニシアチブについては、こちらとこちらをご覧ください。