昆虫科学:蚊が媒介する病気と闘い、ご家族の健康を守る
ですから、皆さんのご家庭にも害虫がいる可能性が高く、蚊のような病気を媒介する虫がいる可能性もあります。
SCジョンソン社は、こうした生物の存在について可能な限り多くの情報を持つ必要があることに、いち早く気づきました。そして、1957年に最初の昆虫研究所を開設しました。現在のSC Johnson Institute of Insect Science for Family Healthは、世界でも最大級の規模を持つ民間の都市昆虫学研究所です。
研究所では60年前から科学者たちが、皆様を害虫から守るため、そしてマラリアやデング熱、ジカ熱のような感染症を媒介する蚊からご家族を守るため、信頼のおける製品づくりを続けています。
昆虫研究と病気予防:膨大な種類の虫
当社最大の昆虫研究所は、米国ウィスコンシン州ラシーンに位置するグローバル本社のすぐ近くにあります。この研究所では、マラリアやデング熱、ジカ熱、チクングニア熱などを媒介する蚊をはじめ、約20種の昆虫を飼育しています。
当社の研究所では、ゴキブリ3種、アリ2種、セイヨウシミ、マダラシミ、イガ、各種の貯蔵食品害虫、イエバエなども研究しています。これに加えて、季節性のある虫も確保できるよう、野外採集プログラムも活発に行っています。
研究所では常時85万匹の昆虫を飼育しており、年間の飼育数は1,500万匹に上ります。科学者たちが昆虫の習性や生態、害虫防除のあらゆる側面を研究する、管理と監督の行き届いた環境です。研究所で飼育している昆虫は、世界中の一般家庭に存在する害虫や病原媒介虫の代表例として特別に選ばれた種です。
もう1つの分野は、応用昆虫学の研究です。こちらの分野では、研究者は昆虫を観察して習性を分析します。研究所には昆虫の生物学、生理学、生態学、行動毒性学、感染管理の専門家がいます。そして、最良の害虫駆除方法やそれを実現する機器を模索し、新たな技術を研究しています。
私たちの仕事は製品を作ることですが、そこには製品開発以上の意義があります。虫はマラリアやデング熱、ジカ熱のように危険な病気を媒介するため、私たちにとってより重要な目的は、皆さんが虫からご家族の身を守り、健康を保てるようにすることです。
昆虫が媒介する病気の蔓延に関する教育や問題解決に向けた当社の取り組みには、昆虫科学者による研究成果が大いに役立っています。
Institute of Insect Science for Family Healthの役割
ご家族の健康: 私たちの昆虫研究はご家族皆様の健康を守るためのもの
家庭の健康を守るという、私たちのすべての業務の背後にある大切な目的を再認識するため、2017年に当社の研究所を「SC Johnson Institute of Insect Science for Family Health」と改名しました。以前は、この研究所を単に「昆虫学研究センター」と呼んでいました。しかし、60年にわたって最先端の研究を続けてきた今、当社にとっての最優先事項を中心的課題にしたいと考えました。2017年、ウィスコンシン州ラシーンにある当社最大の研究センターに、その功績を称えてイモジーン・パワーズ・ジョンソンの名前が付けられました。
Imogene Powers Johnson Institute of Insect Science for Family Health
必要時に即座に対応できるよう昆虫学の研究を行っています
ですから、昆虫を理解することが私たちの仕事です。しかし、本当に重要なのは次のような点です。当社では常に専門家が昆虫科学を研究しているため、昆虫が媒介する病気が急激に流行した際は迅速に対応できます。さらに、問題対処に役立つ見識と製品も持っています。
2016年にジカ熱が発生した際は、家庭で役立つ蚊の知識を紹介する特別サイトの開設も行いました。私たちは、皆様が蚊による被害から身を守れるよう、明確で分かりやすい情報や専門家のアドバイスをお届けすることを目指しています。
私たちの取り組みはこれだけではありません。自然災害に見舞われた地域など、支援を必要としている人々への虫よけ製品の寄付を定期的に行い、蚊が媒介する病気の啓蒙キャンペーンを世界の国々で行っています。
何といっても私たちの重要事項は、皆さんにとっての重要事項、つまり ご家族の健康を守ることです。