細菌の拡散を防ぐための効果的な手洗いに関する5つの簡単なステップ

私たちの手は実際に、2019新型コロナウイルス（SARS CoV–2；別名COVID-19）との闘いにおける最前線と言えます。なぜなら、誰かが感染している場合、ウイルスを含む飛沫をさまざまな表面に排出している可能性があるからです。そして、別の人がそれらの表面を手で触って、その手で顔に触れれば、ウイルスが体内に入る可能性があります。 こうした理由で、米国疾病予防管理センター（CDC）は、人々が自分自身を守り、ウイルスの拡散を抑制するための重要な方法の1つとして、石鹸やハンドソープを使って水で手を洗うことを推奨しています。

それでは、なぜ石鹸で手洗いが非常に効果的なのでしょうか？
純粋に物理的なレベルでは、手洗いは、いくつかの基本的な化学的作用によって、手からウイルスを除去することによって効果を発揮します。石鹸は界面活性剤の一種ですが、このことは、石鹸が肌の油や汚れを分解することを意味します。手をこすり合わせることで摩擦が生じ、油が除去されます。そして、分解された、微生物を運ぶ油が、水で洗い流されます。

分子レベルで見ると、石鹸は物質を分解します。 石鹸は、水中の油を分解するのと同じように、ウイルスを処理します。その様子はまるで金てこのようです。つまり、石鹸の分子の片面は、脂質とタンパク質を含むウイルスの殻に浸透します。ウイルスの形態を保持している化学結合はあまり強くないため、こうした石鹸の分子の浸透は、ウイルスの殻を十分に破壊しうるものであり、殻を水溶性の状態にするため、殻は崩壊することになります。

しかし、ここに落とし穴があります。つまり、手洗いは、正しく定期的に行われた場合にのみ効果を発揮するのです。ですから、細菌の拡散を止めるために手を洗う際には必ず、CDCが提唱するこれらの5つの簡単なステップに従ってください。