新型コロナウイルス感染症の流行に立ち向かうために：ご家庭のお掃除のヒント

SARS-CoV-2（または2019年型新型コロナウイルス、COVID-19）やその他の感染症の蔓延を減らすには、手洗いなどの簡単な予防策が効果的であることが知られています。材質の異なるさまざまな表面に付着したCOVID-19を引き起こすウイルスがどのくらい生存するかはまだ完全に解明されていないため、米国疾病管理センター（CDC）や世界保健機関（WHO）では、バクテリアやウイルスへの感染を防ぐため、ご家庭の特定のエリアを特に念入りに清掃することを推奨しています。

頻繁に触れる表面を掃除する – CDCが推奨しているのは、触れる回数が多いエリア、特に人の行き来が多い場所を日常的に清掃して消毒し、家中にウイルスが広がらないようにすることです。これには、ドアノブ、照明のスイッチ、テーブル、リモコン、階段の手すり、机、椅子などが含まれます。基本的に、定期的に触れるものすべて、特に硬い材質の表面は清掃と消毒が必要です。（米国の総合病院の1つであるメイヨークリニックによると、一般にウイルスは柔らかく多孔性の表面より硬い表面の方が長く生存するそうです。）

玄関と、毎日外出時に携帯するものを清掃して消毒する – 家の中も外も、ドアノブを毎日拭いてください。また、財布、カバン、バックパック、鍵など、毎日外出時に携帯するものは、帰宅時に清掃して消毒するのがよいでしょう。

バスルーム – トイレ、シャワー、シンクを含むすべての表面を頻繁に掃除します。家族全員の歯ブラシは互いに接触しない場所に置き、ハンドタオルを定期的に洗濯します。シンク周りに物を置かないようにすると、細菌やウイルスが付着して生存できる表面積が制限されます。カウンターを消毒することで、ウイルスが他の人に感染する可能性が下がります。

キッチン – カウンタートップを頻繁に清掃するのはもちろん、引き出しの取っ手、照明のスイッチ、電化製品（ケトル、冷蔵庫、オーブン、電子レンジなど）のハンドルやダイヤルなど、キッチン周りでよく触れる場所も忘れないでください。またスポンジやクリーニングクロスなど、細菌やバクテリアが広がる原因となるものについても考える必要があります。これらは定期的に清掃または交換することをおすすめします。

清掃の仕方が大切！

「きれいな表面」と一口に言っても、それは一体どういう意味で、何が関係しているのでしょうか？ 

CDCの説明によると、清掃と消毒には違いがあります。清掃とは細菌を駆除すること、消毒とは実際に細菌を死滅させることを意味します。表面をきれいに清掃したからといって、それは消毒したことにはなりません。

消毒の前に表面を清掃して、余分な汚れやこびり付きを取り除きます。表面があまりに汚く、汚染されているように見える場合は、消毒の前に洗剤または石鹸水を使用して表面を洗浄することをおすすめします。清掃中に表面が再汚染されないように、表面に「S」の字を描くようにして一方の端から反対側まで掃除します。

また、消毒剤は瞬間的に作用するものではなく、製品によって塗布の仕方が異なる点を忘れないでください。20秒間手を洗う必要があるのと同じように、表面のウイルスやバクテリアを死滅させるのに十分な時間をかけて消毒剤を塗布してから拭き取る必要があります。そして最後に、洗浄剤を使用するときは、部屋の換気状態が適切であることを確認し、洗浄剤のラベルに記載の清掃手順や使用法をよくお読みの上、表面を効果的に消毒するために塗布した洗浄剤を残しておく時間について、適切な指示に従ってください。また、清掃時には手袋の着用が推奨されています。目と口に手を触れてはいけないことも忘れないでください。

CDCとWHOは、清掃や消毒の手順など、新型コロナウイルスに関連するあらゆる問題について最も信頼できる情報源です。

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公衆衛生当局からの最新のガイダンスを反映するために、2020年7月に更新。