SCジョンソン社、識字プログラムと書籍『ワンダー』を通じて、読書と思いやりを奨励
学生時代のことを覚えていますか? 新しい人々に出会い、勉強するというのは、ただでさえ大変です。顔が他の人と違うという理由で社会から隔離され、日常生活に障害がある人は、とても大変な思いをされています。
そこで当社は、人を受け入れ、思いやるというメッセージを伝えているとして、高く評価され続けているニューヨーク・タイムズのベストセラー小説『ワンダー』を、より多くの子供たちに届けるお手伝いがしたいと考えました。
また同時に、SCジョンソン社の慈善事業において長年、識字率向上と教育を優先分野としてきたという経緯もありました。「私たちは、読み書きの能力を身につけることで、進学や就職の選択肢が増えるなど、さまざまな可能性が広がると認識しています。」グローバル総務部門、コミュニケーション部門、サステナビリティ部門、シニアバイスプレジデント、ケリー・ゼムラウは説明します。
当社は毎年、税引き前利益の5パーセントを慈善事業に寄付しています。2016/17年度には、そのうち13パーセントを教育支援に充てました。
SCジョンソン社が長年行ってきた、生徒たちへの識字サポートの伝統を生かして
地元の生徒たちを対象とした100万冊読書チャレンジやモバイルライブラリーへの寄付など、当社は、本社のあるウィスコンシン州ラシーン市のコミュニティにおいて、約10年間にわたり、識字率向上の取り組みをサポートしてきました。
そのため、識字率向上の戦略的な取り組みと『ワンダー』のような影響力の大きい書籍を結びつけることは、自然な流れでした。2018年1月、「ラシーンワンダーズ」と名付けたプログラムを開始するため、SCジョンソン社では、ラシーン市内の公立・私立学校、専門学校の小学4年生から中学2年生の子供たち、合計9,000名以上に書籍『ワンダー』を贈呈しました。
また、先生方には、教室内での話し合いや学習を促進する、非営利団体myFaceが開発したカリキュラムの紹介も行いました。
「ラシーンワンダーズ」プログラムの一環として、「親切な行い」や「思いやりのスーパーヒーロー」というテーマの作文コクールを開催。入賞した学校には1万ドルが寄付されるコンクールです。作文の審査は、ウィスコンシン大学のパークサイド・インスティチュート・フォー・プロフェッショナル・エデュケーター・デベロップメントの学生たちが担当しました。
また、マーカス・ルネッサンス・シネマの協力を得て、生徒や先生方を対象に、2017年の映画『ワンダー』の特別上映会も開催。学校には、誰が親切な行いをしたかを話し合い、その行動を称えるよう奨励し、選ばれた生徒の一部は、SCジョンソン社のソーシャルメディアチャネルで紹介しました。
善意に満ちた慈善事業:子供たちの読書習慣と親切心を育む
地方紙『ザ・ジャーナル・タイムズ』の取材で、ラシーン統一学区の副学区長であるエリック・ガリエン氏は「ラシーンワンダーズ」プログラムについて、こう述べています。「プログラム開始後すぐに見られた効果の1つは、子供たちの言動の変化です。自分の行動を自覚するようになり、友達にどのような影響を与えるのかを考えるようになりました。」
2018年5月、入選した作文の発表が行われ、コンクール入賞を祝して、受賞者の各学校に合計10万ドルを寄付しました。SCジョンソン社は、受賞者の発表を行った祝賀イベントで、読書への興味をさらに深めてもらえるよう、出席していた250名の生徒にKindle Fireタブレットをプレゼントし、驚かせました。
作文の入賞者とそのクラスメイトたちは、myFaceから連絡を受け、シカゴのヒップホップダンスグループ、ザ・モンスター・キッズとDJリビアによるスペシャルパフォーマンスを楽しみました。