プラスチックバンクとのグローバルパートナーシップで、海洋プラスチック汚染と貧困問題に対抗
2018年、私たちは、海洋プラスチックの削減に取り組むリーダー的組織、プラスチックバンクとのパートナーシップを開始し、プラスチックが海に流れ出す前に阻止することを目標に掲げ、インドネシアに9つのリサイクルセンターを開設しました。
このパートナーシップは、地球の保全だけでなく、貧困地域の家庭を支援する上でも重要な役割を果たします。人々と地球のために正しい行動をとること、それが私たちSCジョンソン社の最優先事項です。そのため、2019年にはプラスチックバンクとのパートナーシップを拡大し、3年間で世界各地に計509か所のプラスチック回収拠点を設置する画期的な取り組みに着手しました。
「毎年、海洋に投棄されるプラスチックは800万トン以上に上ります。したがって、プラスチックが海に流れ出る前に阻止するインフラの整備が、この問題を解決する鍵なのです。プラスチックバンクと共同開発したこのプログラムによって、この重大な環境問題と貧困に同時に働きかけられることを特に嬉しく思います。」
- SCジョンソン社会長兼CEO、フィスク・ジョンソン
グローバルなパートナーシップ
3年がかりの取り組みにより、インド、タイ、フィリピン、ベトナムという海洋プラスチックを最も多く排出するトップ5か国のうちの4か国およびブラジルを含む、5大陸にわたる大規模なリサイクル用インフラを構築します。
509か所にある回収拠点で、向こう3年間に30,000トンのソーシャルプラスチックを回収する予定です。つまり、約15億個のプラスチックボトルが河川や海洋に流れ込むのを阻止することになります。
さらに回収拠点は、住民がデジタルトークンと交換でプラスチック廃棄物を収集する機会を提供します。回収されたプラスチックはリサイクルされ、ソーシャルプラスチックとして市場に売られます。ソーシャルプラスチックは私たちがプレミアム価格で買い戻し、2020年に米国とカナダの両国において、象徴的なWindex®ブランドに組み込まれます。
貧困と汚染問題への取り組み:ソーシャルプラスチックの仕組み
プラスチックバンクが開発したソーシャルプラスチックとは、リサイクルのエコシステムであり、世界の貧困地域にリサイクルのインフラを構築し、この取り組みに参加して安定した収入を得るよう地域住民に呼びかけています。
プラスチックバンクによると、住民は収集したプラスチックに対して市場最高額の報酬に加えてプレミアムも受け取ることができるため、収入を大幅に増やすことができます。回収者への支払いはブロックチェーン技術を採用したデジタルトークンで行われ、トークンは物品やサービスの購入に使用することができます。回収者の収入は、インドネシアだけで年間30万ドル(42憶インドネシアルピア)が見込まれています。
「SCジョンソン社との協力により、資源を循環させて循環経済を発展に導くと同時に、インフラを最も必要とする地域で開発を進めることができます。」
- プラスチックバンク社創立者兼CEO、デビッド・カッツ
回収者のご紹介
より良い世界を目指す – プラスチック廃棄物を減らすための多面的アプローチ
SCジョンソン社とプラスチックバンクの新たなパートナーシップは、プラスチック汚染の問題解決へ向けた取り組みを実現する多くの方法の1つに過ぎません。当社は、製品に使用されるポストコンシューマーリサイクル(PCR)プラスチックの利用量を着実に増やし、不要なプラスチックを可能な限り除去してきました。
- 2025年までに、プラスチックパッケージの100%がリサイクル可能、再利用可能、またはコンポスト可能な設計になります。
- ポストコンシューマーリサイクル(PCR)は、Windex®、スクラビングバブル、グレードなど、いくつかの当社の製品ラインナップで使用されています。
- 2018/19会計年度中に、一次パッケージから170万キログラム以上のプラスチックを除去されました。
濃縮タイプ製品の拡大
消費者が濃縮タイプ製品を選択するたびに、プラスチックの使用量が約80%減少します。2011年にWindex®の濃縮タイプ製品を発売して以来、当社がミスターマッスル、スクラビングバブル、fantastik®などの人気クリーニングブランドを対象に詰め替えオプションを拡大させてきたのはそのためです。
SCジョンソン社は2019年7月に米国とカナダで、スクラビングバブル、Windex®、fantastik®の詰め替え用濃縮タイプの最新製品ラインを市場導入しました。その後、詰め替え用濃縮製品の次の波が訪れ、国際的な住居用洗剤ブランドのミスターマッスルなどを含め、メキシコ、英国、中国、2019年秋には日本で詰め替えタイプの製品が市場導入されました。
エレン・マッカーサー財団 – 新プラスチック経済グローバルコミットメント
2018年、会長兼CEOのフィスク・ジョンソンは、新プラスチック経済グローバルコミットメントに署名するために選ばれた数少ないCEOの一人となりました。このイニシアチブはエレン・マッカーサー財団が国連環境計画の協力の下で主導するもので、プラスチックの循環経済(サーキュラーエコノミー)を生み出すための企業共通のビジョンを確立するものです。