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SCJリサイクル:イノベーションと教育により中南米のリサイクル率を向上

中南米最大のエアゾール商品のメーカーである当社にとって、スプレー缶のリサイクルは重要な問題です。1990年代、当社は米国において、道端の空き缶ゴミのリサイクル運動を先導した経験があり、他の国のリサイクル活動の推進にも協力したいと考えています。

その一環として当社では、2016年、中南米諸国におけるスプレー缶リサイクルの効率化を図ると同時に、廃棄物分別施設で働く人々の職場環境の改善にも役立つ、画期的なプログラムを構築しました。

「SCジョンソン社のリサイクルは、正しい行動を起こそうとする当社の数多くの試みの1つであり、私たちはより大きな世界の一部として存在しているという責任、道義、認識に基づいています。」
- SCジョンソン社会長兼CEO、フィスク・ジョンソン

中南米の国の多くは、予算とインフラに制限があるため、廃棄物の仕分けが人の手によって行われており、その結果を監視する方法がほとんどないというのが現状です。そのため、リサイクル可能な材料が正しく仕分けられないケースが生じます。

アルゼンチン、チリ、ウルグアイに位置するSCジョンソン社の各チームは、インフラの構築と良い習慣を身につけるための教育をサポートすることでリサイクル率を向上させるという、新しい方法を考案しました。

効果的なインフラを活用したコミュニティのリサイクル

SCジョンソン社の製品の回収・リサイクルに関する基礎研究を生かし、同チームは、仕分け工場で使用するエアゾール商品のリサイクルキット「SCJリサイクル」を開発しました。このキットは、分別施設の作業員が、磁気を持つセパレータを使って缶とその他のリサイクル可能な材料を分別し、スピーディにリサイクル材料の仕分けを行えるようにするものです。
 
その後、缶は安全に除染装置に集められ、リサイクル廃棄物処理業者への輸送や取扱いがしやすいよう、圧縮機の中で圧縮されます。
 
SCジョンソン社はアルゼンチン、チリ、ウルグアイの地方自治体と協力し、リサイクル事業従事者の労働環境改善に向けたトレーニングや設備の提供を行うとともに、キットを導入しました。
 
また、当社は統合廃棄物管理の一環として、廃棄物の削減、再利用、リサイクルの重要性を啓発する非営利組織「センプレ」に加盟しました。 

良い習慣を作るのに役立つリサイクル教育

SCジョンソン社のチームは、インフラの整備を進めると同時に、「SCJリサイクル」プログラムの一環として教育ワークショップを構築しました。5,500人以上の学生や大人が参加したこのワークショップは、リサイクルの活発化とサステナビリティのノウハウの普及の一端を担う、人材の育成を目的としたものでした。
 
SCジョンソン社の社員とその家族や友人たちはボランティアとして参加し、30を超えるワークショップを開催。SCジョンソン社の各工場施設から出る廃棄物リストの作成や、オフィスでの廃棄物の仕分けに関する指導も行いました。
 
そして、このプログラムにより当社は、在中南米およびカリブ海地域・米商工会議所より「2016年西半球コーポレート・シティズンシップ・アワード」という栄誉を授かりました。
 
SCジョンソン社会長兼CEO、フィスク・ジョンソンは次のように述べています。「SCJリサイクルは、正しいことをしたいという想いで当社が行っているさまざまな取り組みの1つです。私たちはより大きな世界の一部として存在しているという責任、道義、認識に基づいています。当プログラムに対しこのような賞をいただき、恐縮するとともに大変光栄に思います」