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世界マラリアデー:SCジョンソン社がマラリア撲滅の取り組みを支援している理由

世界マラリアデーは、過去10年間で何百万人もの命を救ってきた世界的な取り組みを認識する時期です。また、マラリアやその他の蚊が媒介する病気を根絶するための闘いは、まだまだ続くことを思い出させてくれます。

マラリアの現実1

  • 世界人口のおよそ半数がマラリアのリスクにさらされている
  • 2019年、世界で約2億2,900万人の症例と409,000人の死亡があった
  • 世界保健機関(WHO)のアフリカ地域は、2019年のマラリア症例と死亡例の94%を占めています。 
  • 5歳未満の子供は、マラリアによる死亡者の67%以上を占める最も脆弱なグループです。

 

より健全な世界

殺虫剤および家庭用虫よけ製品の世界最大の製造業者の1つであるSCジョンソン社は、科学、イノベーション、パートナーシップにおける当社のコアコンピテンシーを活用し、この差し迫った公衆衛生問題との闘いに挑んでいます。何十年にもわたり、私たちはマラリア撲滅に貢献するために専門知識と能力を有効活用してきました。 

当社がインパクトをもたらす方法をいくつかご紹介します。

科学の活用。1957年には、現在ではSC Johnson Institute of Insect Science for Family Healthと呼ばれ、世界最大級の規模を誇る民間の都市昆虫学研究所を設立しました。研究所の科学者たちは、病気を媒介する可能性のある蚊を最も効果的に予防する方法を理解し、その予防のための製品を作るために、たゆまぬ努力を重ねています。

最もリスクが高い家族に焦点を当てる。多くの場合、蚊が媒介する病気のリスクが最も高いのは、蚊刺予防へのアクセスやそれに関する情報がない人里離れた地域に住んでいる人々です。だからこそ、当社の「ピラミッドの底辺」チームは、世界中の非政府組織(NGO)と協力し、蚊に刺されるのを予防し、病気の感染を防ぐ方法についてコミュニティを教育しています。アフリカとアジアの7か国で170万人以上の人々が、現在までに、ピラミッドの底辺チームの取り組みから商業的および慈善的な戦略を通じて、蚊刺予防戦略を学んできました。 

予防対策の支援。たとえば、10年以上もの間SCジョンソン・フィリピンが実施している「IWASデング」プログラムでは、毎年10万世帯にデング熱感染予防に役立つ教育情報を提供しています。また、一般的な蚊の繁殖エリアに無料で虫よけ剤の散布を行っています。現在では、中南米、アジア、アフリカの国々にもこのプログラムを拡大しました。

新しいイノベーションと臨床試験を支援する。近年では、公衆衛生パートナーと協力し、疾病感染を減らすための低コストの空間用虫よけ剤の有効性の実証に取り組んでいます。 インドネシアとペルーでの試用試験に続き、当社の新しい空間用虫よけ剤であるMosquito Shield™は、UNITAIDが資金提供するケニア、マリ、スリランカにおける大規模な臨床試験で使用されています。当社製品が公衆衛生チャネルに参入し、より多くの人々を守るための低コストで効果的な選択肢となる可能性があることに大きな喜びを感じています。
SCジョンソン社のチームが設計したMosquito Shieldは、蚊の予防を必要としている人々のために低コストなソリューションを提供します。
Mosquito Shieldの世界的な臨床試験では、マラリアの初回感染が約28%減少しました

医療と教育へのアクセスの向上。公衆衛生支援は、遠隔地にいる人々へのアクセスと教育を提供することにより、マラリア予防に大きな影響を与えることができます。その一例がルワンダの農村部の住民で、全人口2がマラリアのリスクにさらされているとされ、最寄りの診療所まで徒歩で3時間もかかる人もいます。ルワンダ保健省および家庭健康協会とのパートナーシップにより、当社はルワンダ全域に55以上の診療所を設立し、マラリア、HIV/AIDS、家族計画、栄養、清潔な水へのアクセスなどの公衆衛生問題への取り組みを支援しています。 

子どもの教育を可能にする。2016年には、セサミストリートと提携し、蚊刺予防に関する意識向上と情報共有を図りました。「1, 2, 3, Stay Away Mosquitoes(せーのっ、蚊よ、あっち行け)」と呼ばれる教育プログラムでは、マペットの友達であるエルモ、グローバー、アーニーらが、防護服を着用し、虫よけ剤を使用することの利点についてのヒントや年齢に応じた資料を紹介しています。 

未来への継続的なコミットメント。世界的にマラリア撲滅に向けて目覚ましい進歩を遂げていますが、まだまだ長い道のりがあります。当社は、マラリアの負担を減らし、より健全な世界を目指して取り組み続けるために、知識、リソース、グローバルなパートナーシップを継続的に提供することに尽力しています。