すべては化学物質でできている:合成化学物質を否定する意見にSCジョンソン社が異議を唱えている理由
バラの花にどのような成分が含まれているか考えたことはありますか。あるいは、バナナ、ラズベリー、芽キャベツについてはどうでしょう。これらの植物も、地球上のあらゆる物と同様に、化学物質でできています。
そんなことは当然と思われるかもしれませんが、「化学物質無添加」の家庭用製品が欲しいという声が、驚くほど多いのが現状です。そこで当社は、化学物質、責任、透明性について、さらにはお客様に信頼していただける選択を行うためにSCジョンソン社が行っている手順について、語っていくことにしました。
「企業が使用している成分の安全性については、さまざまな誤解があります。私は科学者として、この状況を憂慮しています。また、一人の父親として、自分の家族だけでなく、皆さんのご家族にとっての製品の安全性に、強い関心を持っています。」
- SCジョンソン社会長兼CEO、フィスク・ジョンソン
天然化学物質と合成化学物質の比較:正しい選択とは何か。
天然化学物質の方が合成化学物質よりも良いと思っている人が大勢います。そして、残念なことに、製品の特長として「天然」を謳うことが、今のマーケティングのトレンドのようになっています。
当社の会長兼CEOであるフィスク・ジョンソンは次のように説明しています。「『天然製品は化学物質を含んでいないので安全』という神話が、一部の企業によって長い間語り継がれてきました。しかしこれは、真実ではありません。真実は、自然界のあらゆるものに化学物質が含まれている、ということです。」
重要なのは、合成化学物質を選ぶことが、責任ある選択と言える場合もあるということです。たとえば、森林のサステナビリティを考えずに伐採し続ければ、パーム油のような天然成分を使うことは森林伐採などの悪影響につながります。あるいは、天然成分に含まれるアレルゲンは、合成原料であれば取り除くことができる場合もあります。
つまり、合成成分の方がより良い選択になることもあるのです。もちろん、製品の処方として天然成分が最適なケースもあります。SCジョンソン社では、1つ1つの製品に対し、さまざまな選択肢を評価し、十分な情報に基づいて選択するということが何よりも大切であると考えています。
天然成分と合成成分の比較
SCジョンソン社における、製品に使用する成分の選択方法
SCジョンソン社では、使用するすべての化学物質を慎重に評価し、人の健康や環境への影響を確認しています。当社では、厳しい基準を設けたGreenlist™プログラムと称する成分評価法を開発し、当社製品の継続的な改善に役立てています。
このプログラムには、安全性に関する基準も設けられています。酸素や水も例外ではなく、この地球に存在する成分はどれでも、過剰に摂取すると有害になることがありますが、そこで、どこまでが安全で、どこからが安全でなくなるのかを判断するため、当社では製品に含まれる全成分の評価を実施。安全性に関する業界基準を遵守した上で、さらに厳格な評価を行っています。
重要なのは、もうすべて分かっている、などと思い込まないことです。Greenlist™プログラムの基盤となっているのは、成分自体とその成分が人々の健康や環境に及ぼしうる影響に関するクラス最高の科学的データを継続的に収集する取り組みです。
当社では、サプライヤーから情報を収集し、科学的信頼性が保証された一般公開データの不足部分を補う作業を行っています。また、人や環境への毒性の専門家で構成される第三者委員会に、本プログラム全体を中立的立場から審査していただいています。
すべては化学物質でできている:SCジョンソン社との対話
当社のGreenlist™プログラムおよび透明性への取り組みについては、現在、当社の成分表示ウェブサイトWhatsInsideSCJohnson.comの米国版でご覧いただけます。このサイトでは、当社が高めていきたい議論の内容と、その重要性について、詳しくご紹介しています。
すべての化学物質は1つ1つ違います。ですが、科学的データを集め、責任ある選択をすれば、お客様に信頼していただける家庭用製品を作ることができる、と当社は考えます。当社は、自社製品に自信を持っています。